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Sun 25/12/2016

きのう何食べた? 10巻 (よしながふみ)

☆この記事は☆

2015年06月25日付のわたしのメインブログ、「ゆすらうめ異聞 雑想記」の記事を、ほぼそのまま再掲載したものです。

日々更新中の「雑想記」では、その名のとおり、『春抱き』のみならず、日常のあれこれやその他の「好き」をランダムに発信しています。

カメラや写真、歌舞伎、スポーツ、時事問題、本やマンガのレビューなどなど。

そうした記事の中から、『春抱き』関連、その他の本やマンガのレビューに相当する記事を抜き出して(あるいはそういう記事がメインのブログをまるごと)、この「恋歌」に転載しています。

特に元記事を再編集していないため、関係ないネタも混ざっていますが、ご了承ください。

レビューを読む前には、上の「使用上の注意」をご覧になってくださいね。







●カテゴリを

「BL」にするか否かで、一瞬ちょっと迷った(笑)。

でも、これはフツーのマンガだよね?

BLじゃないよね?

・・・ということにしておきます。

とりあえず。

まあ、わたし自身は(疑似)BLとして読んでますけどね・・・(汗)。

http://morning.moae.jp/lineup/24



そういえば>>

FC2ブログからAmazon商品へのリンクが貼れなくなったようです。

理由は不明。

前みたいに本や雑誌の表紙を載せられなくなるのは、ちょっとさびしいなあ。

個人でアソシエイト登録しろってことでしょうが、それは非常にめんどくさい・・・(笑)。

他に方法がないものか思案中です。






●ごく

簡単に、感想など。

あ、もちろん、「きのう何食べた?」のコミックス10巻です。

こんな地味でのったりまったりしたマンガが、そもそも10巻を数えるってスゴイね。

レシピマンガだから、といえばそれまでですが(笑)。

※バカにしてるわけじゃありません。

さすがに熟練の味というか、なんというか。

ベテラン作家のいなし技、じらし術、いぶし銀みたいなアレコレに、心地よく乗せられてここまで来た。

・・・そんな感覚です(笑)。



※以下、ネタバレあり。



今回のシロさん。

このところ甘々の独白やシーンが多めだったせいか、今回あっさり風味でしたね。

(甘いというのはベタベタではなくて、ほら。

ああ、シロさんはホントにケンジくんを大事にしてるんだなあ、としみじみ感じる、そういうホロリ系場面のことね。)

ツンデレの「デレ」要素が今回は少なめ、久々に「ツン」要素が帰って来たみたい(笑)。

1巻のころのノリ、というか。

やや物足りない・・・かも?

(もうちょっと甘いシーンを見たかった、という意味で。)

まあ、もっとも。

直接的なデレは見えなくても、らぶらぶなのは変わらずかな。

今までならアウトだったこと、ずいぶんアリになりましたよね。

一緒に買い物に行くのすら、最初のころは嫌がっていたのに。

今じゃ平気で、ケンジくんのリクエストのままにパンケーキ・パーティーだものなあ。

年の功なのか、慣れなのか。

それはそれで味わいがあるのかもしれません。


将来のビジョン的なものが、おん年50歳にして 「ない!」 ってシーン。

(50歳で「将来」って言葉自体、おいおい、って思うかもしれないけど。)

たしかにちょっと甘いというか、子供っぽいというか。

シロさんならもうちょっといろいろ詰めて考えてるんじゃないの、と思わなかったといえば嘘になる。

で、ね。

その次の瞬間、ハッと我が身を振り返るわけです(汗)。

「・・・ひ、ひとのこと言えないね・・・」

ゲイかどうか、あの場面はきっと関係ないね。

結婚したり子供を持ったりすれば、否応なく、ひとはいろいろ考えるようになる。

自分ひとりではない、他者と共生する人生を歩むから。

10年、20年のスパンで先のことをイメージするようになる。

もちろん中には、そうでない人もいるだろうけど。

独身でも、そういう長期的ビジョンを持ってる人もいるはずだけど。

でも、(わたしみたいに)独身のままだと、アレだよね。

ライフステージ的には、ずっと娘のままなんだ・・・(笑)。

(いつまでも自分を若いと思ってるとか、見られたいとか、そういう意味ではない。)

20代のころと今と、実際問題、生活が本質的に変わっていないから。

精神的に成長してないのかもしれない。

だから年ふる実感のないままに、知らず知らず、老年に片足を突っ込んでゆくのでしょう。

年齢なりに世の中もいろいろ見えるようになるよ、そりゃ。

でも、親としての視点とか、持ったことないものね・・・(汗)。

そういう意味では限界があるのかもしれません。

大先生に、この先どうするの、と切り込まれてうろたえたシロさん。

ぐっさり、刺されたよね。

いい年して若者みたいな考えの浅さに、我ながら失望したシロさん。

あのシロさんを情けないなんて、わたしはとても言えないわ。

というか、同じぐらいぐっさり、やられた気分・・・(苦笑)。



あと、もうひとつ。

佳代子さんが孫に夢中で、あんまりシロさんを構ってくれなくなった。

食材の分けっこもあまりしなくなった。

(娘がダンナと息子を連れて入り浸ってるから。)

―――ってのをさびしいと(うっかり)思ってしまうシロさん。

意外で、かわいかった(笑)。



志乃さん。

素敵な婚約者が登場したけど、何なんだろう。

奇妙に気になります。

心がざわざわする(笑)。

彼女がプロポーズを受けるにあたって、微妙な間が・・・あったよね?

気のせい?

深読みのしすぎ?

そりゃ、子供のころ好きだったというのはホントでしょう。

今もたしかに 「好き」 なんだろうし、そこは疑ってない。

あの二人はたぶん、夫婦としてうまく行くことでしょう。

でも、なんかさあ。

現在の彼女は、現在の彼を、結婚したいほどに好きなんだろうか?

相手への信頼と好意はまちがいなく感じるけど、それは恋愛なんだろうか?

彼女は本当の本当にそれでいいんだろうか?

・・・などと。

なんかね、思ってしまうわけだ(笑)。

今までさして彼女(というキャラ)に興味なんかなかったけど、いきなりコレです。

マンガっておもしろいね。

なにも彼女が家のために、自分を犠牲にしたとまでは思ってないのよ。

だけど、

「うちのためにはこれが一番」

という考えが脳裏にあるのは、否定できないんじゃないかなあ。

いろいろとまるく収まる、最良の縁組。

両親も安心するし、お店の未来もひとまず安泰。

大好きなお兄ちゃんだし、信頼もしてるし、これでいいんだ。

―――的なものを感じるのですが、邪推のしすぎでしょうか(汗)。

あ、もちろん。

恋愛至上主義的な思考で、そう言ってるわけじゃありません。

(たぶん!)

昔好きだった(初恋かもしれない)、今も十分に好きだと思えるお相手。

仮にそれが 「燃えるような」 恋じゃなかったとして、だから何なのさ(笑)。

結婚を決める理由は、なにも恋愛ばかりじゃない。

人によって、そりゃあいろいろな要素や優先順位がある。

それはわかるの。

ただ彼女の場合、もともとものすごく親孝行ですよね。

親の借金返済のために仕事して家にお金を入れて、ファッションも何も親のおさがりで。

そういう子だけに、自分の気持ちを後回しにしちゃってないのか。

「これでいいんだ」

と思いつつ、どっかに本当に好きな人がいたりしない?

やがて結婚して子供を育てて、旦那と一緒にお店を切り盛りしながら、

「あー、わたしも一度くらいフツーの恋愛してみたかったなあ・・・」

なんて、人生半ばでふと思ったりしないかなあ。

・・・って、余計なお世話でしょうか(汗)。

なんとも微妙なこのもやもや。

相手がいい人で、ある程度の好意もあるからこそ、なんですよね。

うむむ。



ケンジくん。

今回ちょっと(地味に)いろいろ受難だったね(笑)。

相変わらず彼らしい落としどころが見つかって、かわいいなと思ったけど。

で、新しいヘアスタイル。

唐突でびっくりしましたね、たしかに。

「作者があのベタ塗りロン毛を描くの、めんどくさくなったのか・・・?」

と、

「そっかー、シロさんいいのかあ。アリなのか、これも(笑)」

(もうちょっと困惑するというか、いやがるかと思ってた。)

というのが、同時に浮かんだ感想でした。

なんだ、シロさんいいんだ。

ならわたしもいいや(笑)。

・・・という程度だったのですが、実はね。

『春抱き』仲間のおひとりから、やや焦ったようなメールが届きました。

「ましゅまさん、10巻読みました!?」

みたいな感じの。

※意訳です。

その後のやりとりをひっくるめて要約すると、つまり、あれだ。

彼女は、ケンジくんの髪型が嫌なのですね。

生理的に受けつけない、という類なのかも。

シロさんがOKなのもショックだったようです。

わたしの反応が鈍かったので、さぞかし彼女は落胆したことでしょう。

・・・共感してもらえないってしんどいですよね。

そこは申し訳ない。

たしかに驚いたし、前のほうが好きです。

(前はフツーに美容師にありがちなタイプに見えたけど、今はいかにもゲイゲイしく感じるので。)

でも多分わたしには、ケンジくんのヘアスタイル自体は、大した問題じゃないんだね・・・(汗)。

シロさんが問題なくポジティブに受け入れたのなら、それでいい。

香藤くんでも同じだよ。

彼が禿げようと金髪ベリーショートにしようと、たぶん大丈夫(笑)。

岩城さんがそれを受け止める限り、さして問題にならないだろうという気がします。


「じゃあ岩城さんだったら・・・?」

ってのは、コワイ想像ですね(笑)。

仕事の役づくりと関係なく、岩城さんがいきなり五分刈りとか、あるいは明るく染めるとか・・・?

それはちょっと・・・(爆)。






●というわけで

感想にもなってませんね(汗)。

すみません。

では、またね。。。

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タグ : よしながふみ きのう何食べた?

EDIT  |  21:37  |  BLコミックス(作家は~わ)  |  Top↑

Wed 29/01/2014

「きのう何食べた?」8巻を読んで

☆この記事は☆

2013年12月5日付のわたしのメインブログ、「ゆすらうめ異聞 雑想記」の記事(の一部)を、ほぼそのまま再掲載したものです。

(「雑想記」ではその名のとおり、『春抱き』のみならず、日常のあれこれやその他の「好き」をランダムに発信しています。その記事の中から、『春抱き』関連、その他の本やマンガのレビューに相当する記事を抜き出して、この「恋歌」に転載。・・・記事を再編集していないため、関係ないネタも混ざっています。)

レビューを読む前には、上の「使用上の注意」をご覧になってくださいね。








●やっと

届きました♪

「きのう何食べた?」の8巻。

小鳥さんが通常版を、わたしが限定版を購入。


きのう何食べた?(8) (モーニングKC)きのう何食べた?(8) (モーニングKC)
(2013/12/03)
よしなが ふみ

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きのう何食べた?(8)限定版 (プレミアムKC)きのう何食べた?(8)限定版 (プレミアムKC)
(2013/12/03)
よしなが ふみ

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情報としては遅いと思いますが、とりあえず。

限定版とは何か、通常版とどこがちがうのか。

簡単にお見せしますね。

※かなり画質落としてあります。



PC047916ss.jpg



通常版のカバーは、クリスマスを意識したグリーン。

今までわりと淡い色の表紙が多かったので、本棚に並べると目立ちます(笑)。

で、実を言うと、限定版のカバーも同じもの。

そう、同じなんです(笑)。

真っ赤なカバーの、別バージョンの表紙。

・・・だと思ったものは、これは、何ていうのかな?

コミックスのカバーではなくて、商品を守るためのパッケージ。

厚紙に印刷されてますが、これ自体は(少なくともこのままでは)コミックスのカバーにはなりません。

(付属の専用ビニールカバーには、サイズが合わないので入りません。)

・・・え?

なに?

カメラの写真が見えてる?(笑)

あは、下に敷いたのは、12月号の「カメラマン」という雑誌(とその付録)です。

毎年12月号の「カメラマン」と、1月号の「アサヒカメラ」は必見なの(笑)。

カメラマン12月号・・・その年に発売された主なカメラ機種の総決算的レビュー。

アサヒカメラ1月号・・・篠山紀信の巻頭グラビア、岩合さんのカレンダー。


カメラマン 2013年 12月号 [雑誌]カメラマン 2013年 12月号 [雑誌]
(2013/11/20)
不明

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数あるカメラ雑誌の中でひときわオヤジ度の高い、しょーもない雑誌です(笑)。

でも、スポンサーを恐れずに(比較的)言いたいことを書くので、異端児なりの存在価値はあるんですね。

(カメラ雑誌の広告主様はもちろん、カメラメーカーが中心。狭い業界です。それだけに、新機種をレビューする際に、歯に衣を着せず悪いところは悪いと言えるかというと、まあ・・・ビミョーなんじゃないかと想像します。専門誌の宿命でしょう。)

かつてわたしに、新製品の高倍率ズームレンズ(けっこう高級!)をくれたのも、ここ。

だから恩義を感じて宣伝してる、わけじゃないですけどね。



いや、まあ、それは置いといて(汗)。


PC047922ss.jpg



赤いパッケージ表紙と、本来の8巻表紙を並べるとこんな感じ。

しかし、まさかシロさんがトナカイのコスプレとは・・・(笑)。

サンタさんが似合うケンジくんとは対照的に、おそろしく似合ってませんね。

天下の色男(オッサンだけど)にも、似合わないものがあるのか。

なんか、しみじみと見つめてしまいました。

(堺雅人がもしシロさんをやるなら、このコスプレは絶対に見たい!)



PC047924ss.jpg



クリスマスバージョンのビニールカバーは、こんな感じ。

厚手でわりといい感じです。

よ~く見ると、柄にシロさんとケンジくんがいます(笑)。



PC047928ss.jpg



で、コレ。

1巻から8巻までの、お献立シート(シール)。

限定版がほしかった理由は、まさにこれです。

各巻に収録されているお料理のリスト。

「前にシロさんがつくってたアレ、やってみよう」

と思ったとき、いつもホントに困るんですよね(笑)。

何巻にどのレシピが登場するかわからなくて、結局はじめから読み返さないといけないから。

ホント、それだけが不便で、

「なんとかならないの?」

といつも思ってました。

このお献立シールは、コミックスに貼れるようになっています。

貼らなくても、カバーに差し込んでおくだけでもちがいますよね。

ふふ、ちょっと嬉しい(笑)。




●肝心の

8巻の内容。

相変わらずのふたり、相変わらず絶好調でした(笑)。

ネタバレになるので詳しくは(まだ)書きませんが、しみじみと幸せそう。

いつもそうだけど、さりげない日常生活。

ユーモアたっぷり、というか半分はコメディみたいなノリなのに。

一冊のうちのどこかで、一度か二度は、はっとさせられる場面がありますよね。

普段クールでそっけないシロさんがたまに見せる、切ないほどの心情。

「あ、やられた!」

と毎回、ぐっときちゃいます。

思いがけない場面で見せるシロさんのいじらしさ。

愛情。

恋心。

なんて言ったらいいの?(笑)

夫婦としての覚悟。

いかにケンジくんを大事に思っているか、それがわかる言葉があって、きゅん!

(・・・死語・・・?)

なんですよね(笑)。

しかし、ホントにうまい作家さんだなあ。

いろいろうまくて、その手練手管に上手に転がされてる気がします。

そういえば>>

1巻の頃は、ゲイっぽさは控えめに、あるかないかって程度に描いていたのに。

気がつくと、わりと王道のラブコメ(ゲイだけど)になってますよね(笑)。

今回は、京都編の過剰なロマンチック攻撃と、ケンジくんの疑心暗鬼が秀逸でした。

紅葉のライトアップのシーンで、あまりの展開に恐慌に陥るケンジくん・・・!

ホントにもう、可愛すぎる(笑)。

抱腹絶倒、なのにじわ~っと来ますね。

もうひとつ、最後のエピソード(ケンジくんの実家ネタ)もよかった。

・・・どっちも、シロさんのぐっと来る台詞があるから(笑)。

(この不意打ちめろめろ展開は、やっぱり、岩城さんを連想しちゃうよなあ。)

いや、ほかの話もいちいち楽しいんですけどね。




●それでは、

また。。。


EDIT  |  10:16  |  BLコミックス(作家は~わ)  |  Top↑

Mon 10/12/2012

「きのう何食べた?」7巻 (よしながふみ)

●どうやら

強力な冬将軍が、シベリアから降りて来ているようですね。

太平洋側や東海の平地でも積雪のおそれ

北関東はもとより、大阪や名古屋でも初雪を観測したとか。

実際・・・寒いです。

晴れましたけど、かなり。

部屋の片づけをしていましたが、しんしん冷えるので、すぐにリビングに舞い戻ってしまう(笑)。

北向きのキッチンなどは、かなり重装備でないとツライですよね。

あんまり冷えるので、今日は早く寝ようっと。



●そういえば

最近よんだ本の話。


きのう何食べた?(7) (モーニング KC)きのう何食べた?(7) (モーニング KC)
(2012/12/03)
よしなが ふみ

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コツコツと地味に続くこの連載も、今や7巻です。

基本的には、レシピ漫画。

シロさんは、しっかり者の弁護士(美人だし料理は上手いし貯金がっつりで性格いいし、カンペキですね)。

ケンジくんは、ちょっとオネエ入ったやさしい(というか乙女な)美容師(ヒゲで長身だけどさ)。

堅実で地味な中年ゲイカップルの、ささやかな日常を丹念に描くこのマンガ。

(二人とも、40代後半です。)

派手なラブシーンも、ドラマチックな展開もないけど、ほのぼの、じんわり、心に来ます。

※男性誌掲載なので、そもそも非常に抑制の効いた、BLらしくないBLです。

(以前にも書きましたが、『春抱き』がミシュラン☆つきのフレンチフルコースだとしたら、このマンガは東京でいちばん旨いお蕎麦屋さんの天ぷらそば、みたいな感じ。カテゴリ違いで比較は不毛です。)

ずうっといいなあ、こういうのって幸せだよなあ、って思っていたけれど。

今回は、シリーズ最高潮です。

今までで、確実に、いちばんいい。

指輪を買ったあたりから、徐々にここに向かって来たんだなあ、という感じです。

テンションが高い、といってもあくまでこのマンガ基準でってことですが、とにかく心が熱くなります。

火傷しそうな熱さじゃなくて、寒い夜を心地よくすごすための湯たんぽみたいに。

最初の話でいきなり、天然のろけ爆弾を炸裂させるシロさんに、目が点。

(岩城さんレベル、と言っておきましょう。マジで。)

あまりに予期しない出来事なので、びっくりしました。

シロさんは普段そういうキャラじゃないからこそ、あの発言にはぐっと来ます。

やられた、という感じ。

もうひとつ別の話でも、シロさんの変化、というか進化?が見られます。

人目をはばかることが最優先だったこの人が、ケンジくんと暮らした時間が長くなるにつれて、徐々に変わって来ている。

ケンジくんの気持ちを汲む余裕、みたいなものが見え隠れします。

実にさりげなく、さらりとね。


※これ以降、若干のネタバレを含みます※







いよいよお正月。

両親に約束した通り、シロさんは初めて、ケンジくんを連れて実家に帰ります。

普段はカジュアルな格好一辺倒のケンジくんが、かっちりスーツにネクタイ、トレンチコート。

(こんな服、持ってたのか・・・というのがいちばんの驚き。わざわざ買いに行ったのかもしれないですね。まさか、シロさんのじゃないでしょうし。)

ギクシャクしつつも、そこは(一応はね)大人の対応で迎えるご両親。

気まずさに耐えきれず、母親の手伝いにキッチンに逃げるシロさん。

(おいおい、アンタの男を見捨てるんかい・・・?)

間を持たせるため、父親はケンジくんに、シロさんの若いころのアルバムを見せる。

ここでの二人の会話が秀逸。

訥々と、じんわり、せつなくね。

(そして最後には、とんでもなくコミカルなオチつき。よしながさん、さすがの手腕です。)

あとはまあまあ和やかに、4人で食事。

美味しいご飯のある食卓を囲む幸せが、このマンガのキモですものね。

その後、二人はシロさん実家を辞すわけですが。

帰り道、まずは笑いのオチが炸裂。

ご両親のあらぬ誤解に、失笑するしかないシロさん。

変な誤解の犠牲者?になったケンジくんはまったく気にせず、ニコニコご機嫌なのね。

いいじゃないの、それでシロさんのご両親がイイ気分になるならって。

とかくヘタレに描かれがちなケンジくんですが、こういうときは大人だよなあって思います。

けど、ものすごく乙女でもあるんですよね・・・(笑)。

恋人の家を訪問し、家族に紹介される。

―――ありきたりのようで、ゲイのカップルにはなかなかハードルが高い。

そんな幸せな機会がいつか自分にやって来るとは、思ってもいなかった。

万感の思いでそう呟き、涙をこぼすケンジくん。

「つき合わせて悪いな」くらいに思っていたであろうシロさんは、ケンジくんのリアクションに驚きます。

でも、そっと頭を抱いてあげるんだよね。

「もう、死んでもいい」なんて言われたら、そうなるよなあ。

しょうがないなあという気持ちと、可愛いなあという気持ちで。

(どっちも40過ぎのオッサンですが、ケンジくんのほうが年下です。)

夜道とはいえ、天下の往来で。

今までのシロさんでは、考えられない行動。

で、ここでもうひとつ、爆弾が落ちます。

今度は笑いではなく、世間の冷ややかな視線、という残酷な爆弾。

ぐさっと・・・来るよなあ。

BLファンタジーが、世間のリアリティに触れた瞬間、みたいにも思えるから。

でも、シロさんもケンジくんも、黙ってやりすごします。

受け流すくらい、なんでもない。

ゲイであることの痛みは、人生でさんざん経験してるでしょうから。

でも、ふたり一緒だからね。

だからやりすごせるのでしょう。

この二人は、世の中の偏見と戦ったりはしません。

世界の中心で愛を叫んだりもしません。

ごく普通の、平凡な社会人として暮らしていく、それだけ。

恋人がいて、おいしいご飯がある。

―――それが幸せ、って知ってるんですね。

いろいろ主張せずに、さらりと描くよしながさんの筆が冴えます。

ホント、すごく面白いよ~。


EDIT  |  02:31  |  BLコミックス(作家は~わ)  |  Top↑

Sun 05/02/2012

なにを食べるかではなく、誰と食べるかだよなあ

☆このブログは☆

管理人のメイン日記「ゆすらうめ異聞 雑想記」から、書籍やマンガ、お芝居や映画のレビューを掲載した日の記事をほぼまるごと、転載したものです。

数ヶ月ごとにまとめてコピー&再編集をしているため、シーズンやイベントの時期がずれていたりしますが、そこはどうぞ目をつぶってくださるようお願いします。

以下の記事は、昨年9月26日のものです。








●ひんやりと

涼しい夜です。

庭からはかすかに、虫の声が夜通し聞こえてきます。

汗をかかないというだけで、人生なんて美しいんでしょう・・・(笑)。



●9月30日に

例のほも歌舞伎、NHKで見られます。

http://www.nhk.or.jp/koten/kabuki/

「ほも歌舞伎」・・・じゃなくて、かの「細川の血達磨」もの歌舞伎(染五郎がつけたタイトルは「染模様恩愛御書」=そめもようちゅうぎのごしゅいん)、というべきかな(苦笑)。

ものすごく乱暴にお話を説明すると、ほぼ2部構成で、前半が若い侍(染五郎)と美貌のお小姓(愛之助)の恋愛物語。紆余曲折の末、二人は衆道の契りを交わします。

後半は、二人の中を許してくれたお殿様のために、侍が命を賭して家宝を守る壮絶な忠義ものです。

このお芝居に関しては>>

http://www.kabuki-bito.jp/news/2010/01/_photo_50.html

※公式サイトはすでにないみたいですが。

日生劇場での公演は、いまだに夢に見るほどの衝撃作でしたが(笑)、さてさて。

今回テレビ放映ですが、単なる舞台の録画ではなく、映像作品として再構築されている・・・とのこと。

それがどういう意味なのか、わたしにもよくわかりません(苦笑)。

出演者リストに愛之助の名前がないのが気になるけど・・・相手役、ナシってことはないよね???

いろいろと、気になります(笑)。



●大阪の

某お嬢さんから聞いて、コレを買ってきました。


きのう何食べた?(5) (モーニングKC)きのう何食べた?(5) (モーニングKC)
(2011/09/23)
よしなが ふみ

商品詳細を見る



今のわたしはたぶん、まっとうな「BL好き」としては現役を引退していますが、それでも昔からのごひいきを引き続き、遠くからぬる~く応援している状態です(笑)。

山田ユギちゃんとか、西田東さんとか、新刊コミックスが出ると買ってしまうのはそのせい。

惰性・・・なのか?

そういう側面も否定しないけど、でもそれ、突出した才能のある漫画家さんに対して失礼ですよね。

よしながふみさんの場合、上記おふたりとはちがって作家買いしませんが、唯一この「きのう何食べた?」はシリーズずっと読んでいます。

なんだかんだ言って好きだし、上手いなあ、と思うわけです(笑)。

男性にお料理の面白さをわかってもらおう、というのがコンセプトのレシピ漫画ですので、主人公の中年らぶらぶゲイ夫婦については、これ以上ないくらいあっさりした描写ばかり。

(それを通じて、一般男性がゲイに抱く偏見や嫌悪感を少しでも和らげることができたら、というのが、もちろんこの連載の裏のコンセプトでしょう。)

腐のつく女性を喜ばせるようなシーンは、表向き、皆無に近い・・・けど。

でも、いろいろな意味で、とっても美味しい(笑)。

きわめて不純ではありますが、『春抱き』ファンにとっては、萌え変換という別のお楽しみもありますしね。

※以下、ちょっとネタバレを含みます。

(作品の性質上、バレたところで面白みがなくなるとか、興奮が半減するってことはないと思いますけど。)

面白かったのは、

☆ジルベールねた

「ジルベールばりの美少年」と言われて、ジルベールが何だかわからず、あとでネットで検索するシロさんがツボでした(笑)。

この「美少年」のくだりはおもしろいので、ぜひ読んでください(笑)。


☆オバチャン

個人的に、今回いちばん受けたのは、他人がシロさんを評して

「オネエは入ってないけど、オバチャンが入ってるんだよ」

というコメント。

素晴らしい観察眼と表現に絶句、もとい、抱腹絶倒しました。


☆指輪を買うお話

ある意味、いかにも王道BL的な要素ですよね。

それをうまく調理して、男性読者にも配慮しつつ、さりげなく笑いを誘っています。

そのくせ、ちゃんと、腐女子の妄想を刺激するわけで・・・たいしたもんだ!(笑)

(大御所に向かって無礼なコトバかもしれませんが、それが正直な感想です。うまいなあ、ホント。)

あ、腐女子の・・・云々、というのは無論、

「そこに描かれていないことを、こうであったはずだ、とアレコレ想像して愉しむ」

ということです。

『春抱き』ファンにとっては、

「もしも、もしも岩城さんのほうから、自ら指輪を買おうと思ったとしたら・・・?」

なんて想像する、格好の材料になりますね(笑)。

(このコミックスに登場する指輪が、岩城さんのあの指輪ととてもよく似ているのも一興でしょう。)


さて、ここでギモンをひとつ。

指輪に刻印する文字の話の中で、「日付」という言葉が出てきます。

デパートの宝飾品売り場で、ウキウキするケンジくんと、恥ずかしくて死にそうなシロさん。

ふたりとも「日付」と口にしますけど、なんの日付なのかは説明されてないんですよね・・・(笑)。

ペアの指輪でお誕生日ってこともないでしょうから、やっぱり二人にとっての記念日よね?

なんだろう、初めて出会った日?

一緒に暮らし始めた日?

そのあたり、いつか説明されることを願っています(笑)。



●ちなみに

この本、神保町の某T書店で買いました。

BLか否かに関係なく、リアルな書店でマンガを買うのってものすごく久しぶり。

たまたま近くのホテルに滞在していたからですが、それにしても、再びあのお店に行くことになろうとは。

・・・かつて、『春抱き』の載っている雑誌を求めて、何度も通ったよなあ。

もうご縁はないと思っていたのに、舞い戻ってしまったわけですね(苦笑)。

狭い店舗に、ところ狭しと並ぶマニアックなBL・少女マンガの数々。

(だいたい波津彬子の単行本が陳列棚の一列を占めている時点で・・・さすが、専門店。)

ちょっぴり、ノスタルジアを感じました。

EDIT  |  21:27  |  BLコミックス(作家は~わ)  |  Top↑

Wed 05/01/2011

きのう何食べた?(4) (よしながふみ)

☆このレビューは☆

2010年11月17日あたりに、管理人のメインブログ「ゆすらうめ異聞 雑想記」に掲載したレビューを、少し手直しして再掲載したものです。

いつもと同じく、基本わたしにとっては『春抱き』が世界の中心なので、そこを軸にした非常に私的な、勝手言いたい放題の?感想になっています・・・(笑)。

どうぞそのあたり、ご了承くださいね。




+++++




●レビュー(その3)

よしながふみさんの、きのう何食べた?(4巻)。


きのう何食べた?(4) (モーニングKC)きのう何食べた?(4) (モーニングKC)
(2010/10/22)
よしなが ふみ

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さてさて。

もしかしたら、今まででいちばん、「なんにも起きていない」巻・・・かもしれません(笑)。

もともとこのシリーズは、その辺にフツーにいそうな?平凡な中年ゲイ夫婦の日常生活を、実に淡々と、淡白に、毎日のふたりの食卓を中心に描いているマンガなので、

「そもそも、いつも何も起きないじゃないの」

ってツッコミも、ありなんですけどね(笑)。


・・・でも、でもさ???

これだけ何も起きていない(=ストーリーを牽引するドラマティックな展開に乏しく、起承転結に則って話が「進んでいく」という実感がない)というのは、実はスゴイことです。

だって、面白いんですよ(笑)。

このシリーズは、とにかく安定して面白い。

4巻では、今まででいちばん面白くて、ほんわりとあったかく、地味に幸せな気持ちになりました。

半分、「男の料理」っぽいレシピ漫画。

残りの半分が、(男性誌掲載だけに)ゲイへの偏見をなくそうという啓蒙ドラマ?(笑)

・・・といっても、それを声高に?主張するのではなく、ごくさりげなく、「世の中にはこういう人たちもいるけど、別に誰かに迷惑かけてるわけじゃないし、誠実に生きているんだから放っておいてあげて?」って、サブリミナル・メッセージを送っている感じ(笑)。

・・・だと、今までは思ってました。

それだけでも、その辺の平均的なBL作家には望むべくもない高いスタンダードなので、それをあっさりと、実に洒脱にやってのける作者に、いつも舌を巻いていました。

(この辺が微妙なところなんですが、わたしはよしながふみさんを、非凡な才能とセンスに恵まれた偉大な作家だ、と「高く評価している」のだと思います。偉そうな表現で恐縮ですが、「好きな作家」ではないので、若干冷めた言い方になっちゃいますね~。)


で、さて、4巻ね。

ストーリーは、今までと何も変わりません(笑)。

シロさん(40代、弁護士、ハンサムだけど吝嗇、お料理得意の自称「しがない兼業主夫」)とケンジくん(40代、シロさんより年下、美容師、らぶらぶヘタレ攻め)の、平凡で幸せな毎日が、淡々とつづられているだけ。

らぶらぶ・・・と書きましたが、BL誌に載ってるわけじゃないので、正直に言ってふたりの「らぶらぶ」が実際に見られるわけではありません。

正確にいうと、「そういうシーン」は皆無。ゼロ。

キスはおろか、手を握り合うことだって、今まであったかどうか(たぶんナイ)。

・・・でも、らぶらぶ、なんだなあ。

つまり心情的にそうだ、ということになりますが、そこが作者の手腕なんですね。

一見そっけないくらいの淡々とした日常生活を描きながらも、ふたりがお互いの存在に感謝していること、相手の好意をあたりまえだと思っていない(関係を維持するための努力をしている)ことが、じんわりと伝わってくる。

滋味・・・って言ったら変かしら?(笑)

さらりと笑わせて、ちょっとだけしんみりして、じわりとあったかくなって、

「ああ、夫婦っていいなあ~」

って、思わずため息をついちゃうような。

☆レシピ漫画
☆啓蒙マンガ

に加えて、今回はじめて、

☆理想の夫婦のありかたを考える漫画

という要素が見えてきた、そんな感じです(笑)。


※不治の『春抱き』中毒患者のわたしの場合、最高峰だと信ずるカップルは、世の中に岩城さんと香藤くんしかいません。いませんが、彼らはほら、いろんな意味で熱いというか、濃いというか、濃すぎるというか・・・一般人には、あまりにもハードルが高いですからね・・・(爆)。



☆レシピ漫画的側面

言うまでもなく、毎晩シロさんがつくるお料理が、いかにもおいしそうな家庭料理で、全部ツボ!

中年以降の健康管理という意味でも(笑)、献立のコツという意味でも、非常に参考になります。というか、けっこうこのマンガを見てお料理してます。



☆ゲイへの偏見・・・(以下略)

たとえば今回、「養子縁組をしようと思う」という、ゲイカップル(50代?)が登場します。

小太りで頭の薄い、いかにも人のよさそうなオジサンが、

「歯を食いしばって稼いできた金を、自分が死んだときに両親にはびた一文だってやりたくない」

と、意外にもきっぱり言ってのける。

けっこうキツイ言葉だなあ、ひどいなあ、と一瞬ちょっと眉をしかめるのですが、そこではた、と考えさせられるんですよね。

おそらくこの人は、同性愛者であることで、家族との相克を経験しているんだろうなあって。罵倒されたり、絶縁されたり、そんな辛い過去があって、家族を捨てた人なのかもしれないって。

もちろん、これは全部、想像です。

だけど、そういう生々しいことはいっさい描かれていないけど、登場人物が背後に背負っているものをさりげなく感じさせるあたり、作者のテクは半端ではありません(笑)。

似たような「裏を想像させる」人物描写は、シロさんがボス(女性)の嫁姑問題のグチを聞かされる場面でも登場します。

(あ、こっちは、厳密にいえばゲイ云々とは関係ないですね!)

既婚女性には、たぶんトラップみたいなシーンだろうと思いますが、これも、一刀両断にどちらが正しい、間違っているとは言えない奥深さを感じさせます。誰の視線で物事を眺めるかで、見方が変わって来るので。

ホント、上手いよなあ。



☆理想の夫婦像?

なんつったって、4巻のシロさんが可愛い!(笑)

これといった弱みがなく、何でもソツなくこなしてしまう、ある意味とっても可愛げのない彼が、プロ並みに料理ができるというケンジくんの友人の訪問に、わたわたする様子が可愛かったなあ。

そうかと思うと、「夫婦ってこんなもの」的な、実に冷めた開き直り(あきらめ?)も見せるのですが、それすら、結局ケンジくんが喜んでくれるならいいや、という「許し」が根底にあるから、可愛いんだろうな(笑)。

そして、今回はじめて、シロさんの誘い顔が拝めます(笑)。

「あ、この後は、久しぶりにえっちですね?♪?♪?」

・・・と、下世話な人なら確実にそう思う奇跡のひとコマに、うっかり盛り上がったのは、勿論わたしです(爆)。

(そしてもちろん、そのえっちシーンは描かれていません。ええ、当然ですね。・・・ちぇ~。)

あ、ついつい、シロさんばっかり・・・(苦笑)。

※シロさんはお気に入りで、ぜひともカノジョ(彼氏?)に欲しいくらいですが、同時にシロさんのお陰で、あらためて岩城さんの完璧さに気づいたりもします。ええ、マジ、岩城さんは無敵だよ。。。

そうそう、ケンジくんね(爆)。

ケンジくんも、3巻に引き続き、意外な?ところでカッコよく決めてくれます。基本ちゃらい系なんですが、シロさんを大切に思っているのがわかる、「お?」って見直す場面アリ。

(ちょいとヘタレですが、わたしはこういう彼氏、好きだなあ。)


「結局、らぶらぶなんじゃん・・・」

ええ、そうなんです(笑)。

いってみれば、『春抱き』が超☆贅沢なフランス料理のフルコースだとしたら、このシリーズはさしずめ、駅前の小料理屋さんの旬の焼き魚定食。

雰囲気も味わいも客層もまったく違いますが、どっちも美味で、満足のいく経験だと思います(笑)。



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Mon 14/01/2008

きのう何食べた?(よしながふみ)

※この記事は、ゆすらうめ異聞の表ブログ「雑想記」から移植しました(笑)。


きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)
(2007/11/22)
よしなが ふみ

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※まず初めに、お断り(笑)。

ご存知のとおり、わたしは重度の『春抱き』病患者で、岩城さん至上主義者です(笑)。そりゃたしかに、『春抱き』にはまる前から好きだった作家さんや作品(山田ユギさんなど)は、今でも大好き☆ですけど。でも根本的に、『春抱き』以外に心が動かされないので、ふつ~のBL読み(レビュー書き)としては、あんまり使いものにならないポンコツです(笑)。

おまけに、よしながふみさんのファンではありません(ファンの人、ごめんね~)。それをご承知の上で、以下を読んでやってくださいね♪

・・・って、ご丁寧に断るほどのモノを、書こうってわけでもないんですけど(苦笑)。

え~っと、まずは(笑)。このマンガは、面白いです(笑)。

そこはかとなくゲイ(←これがポイントね)で、さらりと洒脱で、実に庶民的で、肩に力の入らない乾いた笑いがあります。マンガ家さんとして、よしながふみって、「すごく上手い」んだなあって思いました。

(彼女の作品をコミックスで読んだのは、これがはじめて。たぶん、自分が買った雑誌の中で偶然にも連載していたりして、どこかで目にしたことは、以前もあると思いますけどね。)

このマンガは、ちなみに、いわゆるBLじゃないです(笑)。ほのぼの中年ゲイ・カップルの、実に地味でふつ~の生活をベースにした、癒し系お料理マンガ、です。なので、さらりと気負わずに、時にくすくす笑いながら、お気楽に読めてしまいました(笑)。

そうね、『春抱き』が丁寧に調理された、極上の子羊のソテー(ミントソース添え)だとしたら、この「きのう何食べた?」は、ほんわかシメジご飯、って感じでしょうか?(笑)

そう、あまりにも・・・素材も調理方法も目指すものも違うので、比較しようのない、まったくの別物なんですよね(笑)。でも、どちらも、それなりに美味しい。それでいいんじゃないかな?


☆ここから先、ちょっとネタばれありです☆


ストーリーは、とても単純。

筧史朗(43歳)は、ハンサムなゲイの弁護士。といっても、高額所得の渉外弁護士じゃなくて、いわゆる地味なマチベン。こすっからい・・・いやいや、浪費を嫌う極度の倹約家で(世間ではケチとも言う)、おうちご飯を作ることに生きがいを感じている(笑)。ちょい女王様タイプの、自称「どちらかといえばネコ」(笑)。

矢吹賢二(41歳)は、街の美容師さん。お洒落な着崩しと、きっちり計算された無精ヒゲの、心優しいゲイ(笑)。筧さんの同棲中の恋人。ささやかな日常にほんわりと幸せを感じるタイプの・・・ま、典型的な年下ヘタレ攻めくん、ですわね(笑)。

名前がかっこいいな、ってのが第一印象(わたしは極端な名前フェチです)。それから、40代のゲイ・カップルの(それなりにらぶらぶな)日常を、さらりと男性誌に描いてしまうという、よしながふみの勇気?と力量に、なんだか脱帽(笑)。

BLの世界では、なかなか描かれない(タブー感のある)中年ゲイの悲哀(髪の毛の残量とか、メタボ不安とかね)も、ここではごく自然に、当然のこととして描かれてます。この力の抜け方って、ある意味スゴイかもしれない(笑)。

・・・ああ、なるほどね~って、妙に納得しました(笑)。

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