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Tue 19/01/2010

LIFE, LOVE 2 (西田東)

●久しぶりに

西田東さんの新作。

LIFE,LOVE 2 (花音コミックス)
(2009/12/26)
西田 東

LIFE,LOVE 2 (花音コミックス)LIFE,LOVE 2 (花音コミックス)
(2009/12/26)
西田 東

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ましゅまろんどんのおススメ度=☆☆☆☆

前回、昨年のことですが、1巻を読んで久しぶりに、

「来たよ、来た来た~!」(笑)

なんちゃって、西田さん会心の新作にひそかに心を躍らせたものでした。なんせテンポの速い展開も、なにか引きずってそうな主役キャラ(ちなみに訳ありの黒髪、美形じゃないけど)も、実にオイシイ設定でしたからねえ。

続きが早く読みたいとワクワクするなんて、『春抱き』以外では、もうずいぶん感じたことがない興奮を味わわせてくれたので、感謝したくらいです(笑)。

で、これが続編、完結編。

感想はというと・・・あれ~?

「こんなキャラだったっけ?」

という、美形のガイジン攻めキャラ(けっこいカワイイんですけどね)へのかすかな違和感(あくまでかすかなので、そのうち霧散しますが)と、もうひとつ。

「おいおいおい、主題が逸れてないかい?」

という、ビミョーな困惑がありました。


※以下、若干のネタバレを含みます。






訳あり黒髪くん(といってもオジサンに近いけど)は、相変わらずオイシイ設定なのです。彼の心のゆらぎ、ゆらめきが2巻の要なので、そういう意味ではとってもいい。

LIFE、LOVE (1) (花音コミックス)LIFE、LOVE (1) (花音コミックス)
(2008/12/27)
西田 東

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※念のため・・・とうにご存知だと思いますので、ホントに老婆心で申し上げますが、西田東さんの作品ってのは『春抱き』の美学からははるか遠くかけ離れています。

ドライでカッコ悪くてイヤになるくらい現実的で、ドタバタで、そして中年は容赦なくオッサンとして描写されちゃいます(笑)。要するに、「オジサン年代の訳アリ黒髪くん」に岩城さん的な萌えを期待すると、激しく動揺することになると思いますので、どうぞご了承ください・・・(笑)。

(たとえていえば、木原敏江さんを崇拝するわたしが、同時に川原泉を絶賛するようなものです。)


ま、それはともかく!(笑)

2巻を読んだわたしの微妙な「あれれ?」感はおそらく、主役の彼とその父親(今ニュースで渦中の某政治家を彷彿とさせますね)との関係が、もっといえば彼のオイディプス(エディプス)・コンプレックスが、実質的にストーリーの中心に据えられていたことが原因だろうと思います。

「おやおや、そっちが描きたかったことなの?」

って思っちゃったけど、たぶん作者は違うって言うだろうな。

おそらくこの父親の存在は、単純なラブストーリーを複雑にするための要素のひとつだったんだろうと思いますが、いつの間にかひとり歩きを始めて、予想外に重要なサブプロットになっていった・・・そんな気がします。

それはそれで悪くないのですが、結果として、このたった2巻の物語の中で「父と息子の関係」が思わぬ比重を占めてしまった為に、肝心のラブストーリーが食われてしまっている。印象が薄くなってしまっている。

それが惜しいなあ、と思いました。もったいない。

というか、1巻のノリのまんまの続編(けっこう綱渡りのシチュエーションでのスリリングな恋愛)を期待していたファンには、ちょっと意外だったんじゃないかな。

父子の物語をも描きたいなら、もっと長編にする必要があったのかもしれません。エディプス的葛藤を抜け出す中で、恋人との関係の成熟があって・・・ってとこまで、徹底的に描いてくれたら嬉しかったんだけどな~(笑)。

というわけで、☆は4つ。

十分に面白いですけど、もっと面白くなり得たと思います。・・・惜しい!(笑)

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