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Fri 09/08/2013

追想五断章 (米澤穂信)

☆この記事は☆

2013年7月10日付のわたしのメインブログ、「ゆすらうめ異聞 雑想記」の記事(の一部)を、ほぼそのまま再掲載したものです。

(「雑想記」ではその名のとおり、『春抱き』のみならず、日常のあれこれやその他の「好き」をランダムに発信しています。その記事の中から、『春抱き』関連、その他の本やマンガのレビューに相当する記事を抜き出して、この「恋歌」に転載。・・・記事を再編集していないため、関係ないネタも混ざっています。)

レビューを読む前には、上の「使用上の注意」をご覧になってくださいね。






追想五断章 (集英社文庫)追想五断章 (集英社文庫)
(2012/04/20)
米澤 穂信

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こちらは、ひんやりとした気分にさせるミステリ。

陰惨な殺人事件が起きるわけでもなし、劇的な展開があるでもなし。

しいていえば、サスペンス風?

地味に、コツコツと、ある人の過去を探っていくお話です。

「このミス」で人気の作品、作家。

いつも思うけど、この作家の文章は破綻がなく、するすると知的で実に読みやすい。

まだ若い人なのに、大したもんだよなあと思います。

主人公は、大学を休学中の男の子(ギリギリ未成年と思われる)。

事情があって、古本屋を経営するおじさんの家に居候している、まあ暗いというか地味な青年。

(ところでここ数年、古書店ものってブームですね。なんでだろ?)

この青年の前に、ひとりの女性が現れる。

「ある無名の作家の書いた、五つの短編小説を探している。協力してくれないか」

謎めいたリクエストと、法外の報酬。

ン10年も前の、それも一般商業誌以外のところで発表された作品を、どうやって探すのか?

・・・このあたりの事情は、雰囲気たっぷり。

ファンタジーと言えなくもないプロセスなのですが、なかなか読ませます。

作中、ひとつずつ掲載されるその問題の短編がまた、謎に満ちていて面白い。

青年は徐々に、その作家の過去を、とある事件の真相を探りあてることになる・・・というもの。

「怖い」要素はほとんどないけど、どこかうすら寒い。

封印された記憶から推察される、おそろしく深い闇。

最後までノンストップで読んでしまうと思います。

多分こうだろうな、というトリックの仕掛けにはけっこう早く気づいたけど、それでも面白かったですよ。

眠れない夜に、ぜひ。


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